「今は言葉にならない」 母校・福高同級生ら惜しむ

西日本新聞 ふくおか都市圏版 手嶋 秀剛

 中村哲医師(73)が通った福岡高校(福岡市博多区)。中村さんは昨年6月、創立100周年記念のパネル討論に招かれ、修学旅行を“病欠”して、積立金で九州縦断の山登りをしたエピソードを語った。「とても気さくで生徒たちも話に引き込まれていた」と合屋伸一校長。中村さんは「思いやりのある人になり、有名でなくても小さな英雄になってほしい」と語りかけた。5日、授業前に全校で黙とうをささげた。

 クラスメートだった西川ともゑさんは現地での活動を訥々(とつとつ)と語る姿を思い出すという。ペシャワール会の理事も務める西川さんは今夏、同会の会合で会ったのが最後になった。「お互いに『健康に気を付けて』と別れました。今は言葉になりません」

 「控えめで正義感の強い人だった」。藤和義同窓会長は1991年、母校での講演を依頼したのが出会いだった。「同窓会にとっても大きなショック。深い悲しみの中で今はただ、静かに冥福を祈るだけです」と語った。 (手嶋秀剛)

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