2議案急きょ取り下げ 那珂川市、特別職線引き見直す

西日本新聞 ふくおか都市圏版 上野 洋光

 那珂川市は5日開会の市議会定例会に提案予定だった「非常勤特別職の報酬や費用弁償に関する改正条例案」など2議案を直前に取り下げた。国の法改正で来年度から特別職の枠が厳格化されることを受けて8業種を特別職から外すのが狙いだったが、庁内会議で「残すものと外すものの線引きが曖昧」などの意見があり、提案を見送った。

 取り下げたのは非常勤特別職の報酬などを定めた改正条例案と関連条例案の2件。2日の記者会見で提案を発表していた。5日の本会議では執行部から2件の議案説明はなく、それ以外の計20議案が上程された。

 現在、市の非常勤特別職は約100業種。国は地方公務員法と地方自治法の改正に伴い、対象要件に「専門知識がある」「労働者性が低い」「市に助言する立場にある」ことを挙げ、厳格化を求めている。このため市は監査委員や各審議会を除く交通安全指導員や消費生活専門相談員、農事推進員、青少年指導員など8業種を特別職から外す改正案を提案する予定だった。

 ところが線引きが議論になったのは市立保育所の嘱託医と各小中学校に配置した校医の取り扱い。改正案で校医は特別職として残るものの、同様に健康診断を行う保育所嘱託医が外れるのは「整合性がなく、説明できない」との理由で、提案の先延ばしを決めた。

 市は改正案の対象になっていなかった区長の取り扱いも含めて非常勤特別職の枠組みを見直した上で、来年3月の市議会定例会にあらためて提案するという。 (上野洋光)

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