地元に歓迎と安堵の声 岩田屋久留米店新館跡改装へ 空洞化9カ月

西日本新聞 筑後版 平峰 麻由 片岡 寛

 西鉄久留米駅東口の岩田屋久留米店新館跡(1~4階)が近く改装されることが明らかになった6日、買い物客や地元経済界からは歓迎や安堵(あんど)する声が聞かれた。後継テナントが決まらないまま、中心街のビルが9カ月にわたって空洞化していただけに、周辺では客足への影響に対する懸念が高まっていた。ただ、方向性は決まったものの、誘致交渉はこれからが本番で、楽観はできない。

 岩田屋久留米店は周辺商業施設との競合激化などから売り上げを年々落とし、3月に新館を閉鎖して、本館に集約。9月にはさらに本館の売り場面積も縮小しており、物販の厳しい環境が浮き彫りになっている。

 関係者によると、新館跡の床を取得し、改装に取り組む資産運用コンサルティング会社のリオ・ホールディングス(東京)は、物販からオフィス中心にテナントを転換する方針。久留米商工会議所の穴見英三専務理事は「久留米の一等地のビルが閉じたままでは寂しい。オフィスとしての価値も十分あり、にぎわいづくりという意味でも、方向性が定まったのは良かったのではないか」と語った。

 駅西側の商店主でつくる久留米ほとめき通り商店街の原誠会長(61)も「まずは空きビルから一歩前進できた」と歓迎。「どんなテナントが入り、どんな演出ができるかが鍵。久留米の玄関口だけに、連携して明るい東口をつくってほしい」と期待を込めた。

 改装後のフロアには飲食などの入居も想定されている。岩田屋久留米店に祖母と買い物に来ていた久留米市諏訪野町の女性(30)は「魅力的なお店が入れば立ち寄りたい」と話した。

 一方、久留米市幹部は「テナントはまだ決まっておらず、誘致はこれから」と冷静な受け止め。商業活性化に取り組む市中心市街地活性化協議会タウンマネジャーの久保森住光さん(57)は「地元企業が場所を移すのではなく、ベンチャー企業や、市外の企業をいかに誘致できるかが重要だ」と注文した。 (片岡寛、平峰麻由)

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