福岡で肺がん患者の会が発足 家族も参加、悩みや情報共有

西日本新聞 医療面 井上 真由美

 肺がん特有の悩みを共有し、情報交換したいと、「ふくおか肺がん患者と家族の会・コスモス」が発足した。肺がんに特化した患者会は九州では唯一という。自らもステージ3の診断を受け、抗がん剤や放射線治療を経験した小牧俊郎代表(68)=福岡市=は「治療法は日進月歩で、患者自身が選択を迫られる場面も多い。同じ立場の人と語り合い、前向きに治療に取り組めれば」と参加を呼び掛けている。

 国立がん研究センターの統計によると、肺がんは2017年のがんの部位別死亡数で最多。14年に新たにがんと診断された人は男性で胃に次いで多く、女性では乳房、大腸、胃に続いて4番目に多い。自覚症状が出にくく、手術できない進行がんで見つかるケースも少なくない。

 会は8月下旬に発足し、九州大病院(福岡市東区)や九州がんセンター(同市南区)などで治療中の患者や家族13人が参加。小牧さんによると、末期と診断されて落ち込んだというメンバーも多く「不安を吐き出し、立ち上がる場が欲しい」という声にこたえた。

 一方、がん免疫治療薬「オプジーボ」が一部に保険適用されるなど、薬物治療の選択肢は増えた。小牧さんは「病院によって提示される治療が異なることもあり、患者が情報交換して治療に反映した方が良い」と感じたという。

 11月の定例会には10人が出席。「主治医は『大きな変化はない』としか言わないが、もっと検査するべきか」「治験の情報はどうやって入手できるか」などを話した。約1年前に最も症状が進んだステージ4と診断された片山真理子さん(57)は「たばこを吸ったこともないのに肺がんになり落ち込んだが、患者会では生き抜くための力をもらえる」。

 定例会は毎月第4日曜に九州がんセンターで開催。資料代300円が必要。小牧さん=090(2964)8530。 (編集委員・井上真由美)

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