「先生はいつも心の中に」出迎えのアフガニスタン人、中村さんに感謝

西日本新聞 御厨 尚陽

 母国を支えてくれたヒーローを決して忘れず、思いを継いでいきます-。福岡に戻ってきた中村哲さんに感謝の思いを伝えようと、福岡空港には9日午前、九州各地から約50人のアフガニスタン人が集まり、展望デッキで写真や横断幕を掲げて航空機を出迎えた。

 「親愛なる中村哲さん、お帰りなさい。私たちがいるのは、あなたの真心のおかげです」。福岡県福津市の会社員、ラスゥリ・ガニさん(37)は周りの仲間に向かって語り始めた。

 それぞれが手にするのは、緑に変わった母国の大地や、優しくほほえむ中村さんの写真。その中には「あなたは私たちのヒーローです」という手書きのメッセージに加え「守れなくて申し訳ない」という一文も。同市の会社員、ムヒビ・ムジュタバさん(24)は「30年以上、愛する家族と故郷を離れ、支援してくれた。守れなかったことがとても悔しい」と言葉を絞り出した。

 午前10時ごろ、中村さんのひつぎを乗せた航空機が滑走路に到着するのを静かに見守った。アフガン出身の自営業の男性(41)は「彼のような取り組みが本当の平和をつくる。戦闘機や兵隊はいらないということを教えてくれた」。福岡第一高2年のムサビ・アカさん(18)は「中村先生はいつも心の中にいる。貧しい人たちのために自分も何かしたい」と誓っていた。(御厨尚陽)

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