老化のサイン 細かく観察を【きみとさいごまで】

西日本新聞

 犬の老化って、どんなものでしょう。とぼとぼ歩く、白髪が増える、腰が曲がる-。でも、どこからが老化か、分かりにくいので注意が必要です。

 私たちは犬を預かるとき、年齢を推測しますが、7~12歳はあまり年の差が分かりません。13歳になると老けてきて、14、15歳で随分衰えが出ます。

 相談でも、「1、2カ月前まで散歩して元気だったのに、急に歩けなくなった」という声をよく聞きます。老化の細かいサインは出ていても、気付かないまま悪くなっているのです。

 15歳で預かった柴犬のタロウ君がそうでした。飼い主は「自分で歩き、ご飯も食べます」と元気だと思っていました。ただ、実際は歩いてもふらふら。4日後には立てなくなりました。ご飯も口にはするんですが、のみ込めていない状態でした。

 老化は一般的にこんなステップがあります。(1)耳が遠くなる(2)白内障や緑内障で目が悪くなる(3)ご飯は食べているのに痩せる(4)腰が落ちてくる(5)歩けなくなる-。こうした変化を見逃すと散歩や食事で負担を掛けてしまうことになるのです。

 散歩がつらそうだったら距離を短くする。食事は口に入れてものみ込む力が弱っているので、下にぽろぽろ落ちてしまうことがあります。消化吸収の助けとしてドッグフードをお湯でふやかして与えたり、量を減らして数回に分けたりする。体を触って痩せていないかチェックすることも大切。尿のにおいや便の点検も習慣にしましょう。

 病院に行く場合は、直近2週間の様子を把握しておくことです。食事の量や食い付きはどうだったか。便はきれいに出ていたか。寝てばかりではなかったか。体を触って嫌がる部位や膨らんでいる所はないか。どこが悪いか分からないと検査が膨大になるし、費用もかかります。 それと、やはり早めの受診を心掛けましょう。「少しおかしいぞ」と思ったくらいで。薬だけで終わったり、悪化する前に治ったりするのでお勧めです。
 (老犬ホーム「トップ」代表)

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