寝たきりが回復することも?【きみとさいごまで】

西日本新聞

 今回は「寝たきり」について考えます。寝たきりと聞くと大変そうですよね。確かに大型犬だと体が重いし、トイレも出る量が多くて苦労します。

 老化は徐々に進むので、いきなり寝たきりになることは少ないんです。「昨日は立てたけど、今日は駄目みたい」といった感じで衰えていきます。だんだん自力で立てなくなり、最終的に寝たきりになります。

 ラブラドルレトリバーのリク君(13)は「立てなくなったけど、体が重くて動かせない」と相談を受けて預かりました。体重は40キロほど。移動させるのが難しい状態でした。

 でも、相談が早かったのが幸いでした。支えてあげれば立てたので、おやつを控えてダイエットし、好きな女の子を追い掛け、体重が減りました。自力で歩くようになったんです。

 寝たきりを防ぐには(1)太り過ぎない(2)適度な運動をする(3)しっかり食べる(4)歩きたいと思わせる-ことが大切。人間と似ていて、耳が痛い人も多いのではないですか?

 家庭で飼われている犬の7割は肥満と思われます。足腰に負担がかかって立てなくなるので、ダイエットと適度な運動が必要。(4)は大事で、いつも一緒に歩く犬の仲間がいたり、散歩の途中でよく会う犬がいたりすると歩きたい思いが強まります。

 痩せ過ぎもいけません。痩せていて立てなくなるのは想像しにくいですが、年を取ると消化吸収が悪くなって食が細くなります。体力や筋力が落ちて寝たきりになりやすく、食事に注意が必要です。少量でも栄養が取れる子犬用の餌に変えることも一つの方法。高齢犬用のフードは、ダイエット食に近いことを知っておいてください。

 寝たきりになると、トイレの世話をしたり、床ずれ防止のため寝返りを手伝ったり、飼い主の負担は重くなります。高齢のペットを預かる施設は意外と少なく、時々でもお世話を休憩できるように、早めにそうした場所を見つけておきましょう。
 (老犬ホーム「トップ」代表)

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