「やましお漬」PR、最優秀賞 三井中央高、県家庭クラブ大会で発表

西日本新聞 筑後版 大矢 和世

 家庭科の学びの成果を発表する「県高等学校家庭クラブ研究発表大会」が11月に北九州市で開かれ、筑後地区代表として参加した三井中央高(久留米市北野町)が最優秀賞に輝いた。北野町の特産品「やましお漬」のおいしさを伝え、可能性を広げようとする内容だった。

 約300年前の江戸時代、筑後川上流から筑後平野にかけて山崩れ=山汐(やましお)=や大洪水が起き、高原から流れ着いたカラシナの種が芽吹いて「山汐菜」と呼ばれるようになったとの伝承がある。

 北野の農家数軒が栽培する山汐菜を使ったやましお漬は、秋冬の期間限定でJAみいの加工所で作られるほか、家庭でも漬けられている。しゃきっとした歯ごたえとさわやかなピリ辛味が特徴だ。

 発表は、約3年前から先輩が積み上げた活動も含め、食物などの「ライフデザイン系」で学ぶ3年生4人が担当した。いずれも久留米市在住だが、やましお漬は高校に入るまで知らなかったという。森永壱与吏(いより)さん(18)は「高齢者だけでなく幅広い層に食べてもらいたい」と研究に取り組んだ。

 加工所、品種の継承に取り組む農家の「山汐保存会」などを訪れ、分けてもらった種を花壇で育て、漬け込みにも挑戦した。地元の「お菓子のふなき」と連携し、やましお漬を使ったパン「山汐ベーグル」なども商品開発。イベントで販売し、徐々に知名度も上がってきたという。二俣(ふたつまた)麗奈さん(18)は「若い人にも『高菜より食べやすい』と好評だった」と語る。

 発表を終え、山田あゆみさん(17)は「収穫期が限られ、生産農家が減っているという課題を知った。保存の機運が高まってほしい」と願う。辻朱夏(あやか)さん(18)も「商品開発を工夫し、年中食べられるようになったら」と望む。研究の一端は後輩が引き継ぐ予定だ。(大矢和世)

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