聖書に出てくる個性的な人物たちをフォロワー10万人超の著者が楽しく紹介

西日本新聞

 上馬キリスト教会というツイッターアカウントが注目を浴びている。前著『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』につづいて、2冊目となる『上馬キリスト教会ツイッター部の世界一ゆるい聖書教室』が出た。アカウントのフォロワー数は10万人を超える。なぜ、そんなにも人気があるのかというと、キーワードである「ゆるい」に尽きる。

 人物に焦点を当てたという今作は「聖人日記」というパートがあり、アダムやモーセが日記をつけていたら、という想定で絵日記が挿入されている。たとえば、「禁断の実」を食べた日のアダムの1行目は「あぁもう、めっちゃ怒られた」で始まる。

 他に、「聖書いろいろナンバーワン」というパートがあって、そこでは、「ナイスガイ」「ズルい人」「美人」「かわいそうな人」などさまざまなナンバーワンが著者の独断で決定されている。それを通じて、聖書の登場人物やエピソードに興味をもってもらおうという趣向だ。

 当然、「イエス様の行動ハイライト」というパートや概略の解説もあるので、聖書のイメージや有名な内容は頭に入るようになっている。イエスが処刑されるときに、自分で十字架を運ばされたという話はなんとなく知っている人も多いと思うが、あのとき運ばされたのは横棒だけだったといったウンチクも散りばめられている。

 また、一見ゆるい外見の中に、教会員でなければ書けない深い内容が挿入されているところもあって勉強になる。イエスが生まれるときに、「東方の博士」に知らされたというエピソードが有名だが、その裏には「この救いはイスラエル民族のためだけじゃなく、すべての人のためのものだよ」という神様からのメッセージが込められているのだという。

 日本の場合、キリスト教とは距離のある人が大半を占める。とはいえ、グローバル化の時代にキリスト教について、まったく無知というわけにもいかない。本書は、信仰への誘いではなく、聖書に親しんでもらうことを目的としているので、手に取りやすい。ところどころに、実際のツイートの文面も収録されているが、「教会冗句」まであって、こちらもおすすめ。

 

出版社:講談社
書名:上馬キリスト教会ツイッター部の世界一ゆるい聖書教室
著者名:MARO・LEON
定価(税込):1,430円
税別価格:1,300円
リンク先:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000324574

西日本新聞 読書案内編集部

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