人口減、ケーブルテレビ普及で傍聴者減 九重町の夜間町議会20年

西日本新聞 大分・日田玖珠版 鬼塚 淳乃介

 昼間働く町民らのために夜に議会を開き、町政への理解を深めてもらう九重町議会の夜間議会が今年20年を迎えた。当初は多くの町民が傍聴していたが、人口減やケーブルテレビの普及などから近年は減少。土井真一郎議長は「多くの人に来てほしい」と積極的な参加を呼び掛けている。

 夜間議会は議会改革の一環で2000年の12月議会一般質問で実験的に導入。仕事帰りに傍聴できるよう、開始時間を午後5時(現在は同4時55分)に変更した。すると町民ら約80人が集まり、議場に入れない人も。初めて傍聴した町民も多く「また来たい」という意見など好評だったという。以降12月議会一般質問の夜間開催が定着した。

 全国町村議会議長会などによると、昨年夜間議会を実施したのは北海道を中心に20自治体。九州では同町以外に熊本県荒尾市など3自治体が実施した。

 町議会事務局によると、12月議会の一般質問の傍聴者数は当初、夜間議会を行わない3、6、9月議会に比べ数倍だったが年々減少。01年は1日で45人だったが、昨年は2日間で23人。ある議員によると、10年ほど前には議会改革の特別委員会で夜間議会廃止の声も上がったという。

 土井議長は減少の要因として、人口減や高齢化、若者の共働き世帯増加、ケーブルテレビの普及などがあると推測する。同町はこの20年で人口が約2千人減少し、高齢化率(65歳以上)も4割を超えた。09年に開局したケーブルテレビは同年9月議会から一般質問を録画放送しており、自宅にいても議会の質疑が分かるようになったからだ。

 土井議長は今後も継続したい考えで、「町職員の負担もあるが、開かれた議会であり続けるために理解してもらっている。(夜間議会は)意義のあることだ」と強調している。

 今定例会の夜間議会の一般質問は10、11日。11日は午後4時55分から4人が質問する。(鬼塚淳乃介)

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