「打撃の神様」を語る 来年、川上哲治さん生誕100周年 人吉市

西日本新聞 熊本版 丸野 崇興

 プロ野球巨人で「打撃の神様」と呼ばれ、監督として9年連続日本一を達成した川上哲治さん=享年93=の生誕100周年を記念するトークショーが8日、出身地の人吉市であり、V9戦士の王貞治・福岡ソフトバンク会長と末次利光さん=同市出身、川上さんの息子貴光(よしてる)さんが思い出を語り合い、会場の同市カルチャーパレスに集まった聴衆約1400人を沸かせた。

 監督時代の川上さんについて、王さんは「勝つことに徹底していた。負けないチームをつくることにこだわっていた」と強調すると、末次さんは「守備のフォーメーションを大リーグからいち早く取り入れ、相手チームが面白いように引っかかった」と述懐。

 司会の元民放アナウンサー小川光明さんが、川上監督がベンチに七輪(しちりん)を持ち込んで食事していた話を紹介すると、王さんは「本当においしそうに食べていた」とうなずいた。末次さんも「日本シリーズの試合後、監督が調子外れの鼻歌を歌いながら帰りのバスに乗り込んできた。緊張をほぐそうとしてくれたのだろう」と振り返った。

 トークショーに途中参加した貴光さんは「殴られたことは一切ない。プロ野球選手になれとも言われず、自由にさせてくれた」と、父親の顔を紹介した。

 トークショー後はお楽しみ抽選会もあり、川上さんの現役時代のトレードマーク「赤バット」の複製品などが聴衆にプレゼントされた。(丸野崇興)

 

記念事業多彩に、企画展や野球大会…

 2020年の川上哲治さん生誕100周年に合わせて、人吉市などでつくる実行委員会が多彩な記念事業を計画している。

 同市の人吉クラフトパーク石野公園(道の駅人吉)では、来年11月まで川上さんの偉業を伝える企画展を開催中。王貞治さんや長嶋茂雄さんらV9戦士から寄せられた言葉や、川上さんの語録、選手・監督時代のユニホームなどを、大型年表で功績を追いながら紹介。1月18日から野球殿堂博物館(東京都)で、2月末からは熊本城ホール(熊本市)でも展示会を行う。

 このほか、川上さんの誕生日に当たる3月23日には記念イベントを計画しているほか、人吉市の川上哲治記念球場では3月以降、小中学生や社会人の野球大会や小学生向け野球教室が開かれる。

 関連イベントとして、4月8日にリブワーク藤崎台球場(熊本市)でプロ野球の巨人-中日戦が予定されている。

 

 川上哲治(かわかみ・てつはる) 1920年3月23日、球磨郡大村(現在の人吉市)生まれ。熊本工高を経て38年に巨人入団。43~45年の兵役後、巨人に復帰。58年の現役引退までに首位打者5回、本塁打王2回、打点王3回。シーズン三振数6は現在も日本最少タイ記録。61年、巨人監督就任。65~73年に日本シリーズ9連覇(V9)を達成した。74年に勇退後、野球評論家のかたわら、少年野球の指導に力を注いだ。2013年10月、93歳で死去。

熊本総局が移転しました

熊本総局 移転先地図

西日本新聞熊本総局が移転しました。新しい総局は、熊本市中央区の熊本桜町バスターミナルに近い坪井川沿いです。電話、FAX番号も変更となりました。

▼移転先
住所 〒860―0805 熊本市中央区桜町2番17号第2甲斐田ビル9階
電話 096(323)1851
FAX 096(323)1853

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ