版画家・野見山朋子さんがカレンダー制作 故郷直方の今昔風景描く

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 福智山を仰ぐ直方市頓野で「小さな版画の美術館 三輪(みわ)」を主宰する版画家野見山(本名・三輪)朋子さん(80)が、来年のカレンダーを制作した。ともにライフワークである直方の風景と動物がテーマの2種。風景は現場のスケッチ、古い写真や野見山さん自身の記憶を基に今昔の故郷の姿を表現している。

 野見山さんは、筑豊の炭鉱景気が華やかだったころ、運炭列車の基地として栄えた直方駅前で生まれ育った。「旅館や料亭、映画館などが集まり、花街もあってにぎやかだった」と懐かしむ。

 5回目の制作という風景カレンダーの「あちこち直方」には、11月(かぐらづき=神楽月)と12月(ぼさい=暮歳)に、昭和初期に駅前にあった3階建ての角屋旅館の姿。30年以上作り続けているという動物カレンダーの表紙には、干支(えと)の子(ね)にちなんだネズミをモチーフにした。

 自身の作品を入れ替えながら展示している美術館は来年5月で開設3年目に入る。自宅のある北九州市八幡西区から創作の拠点を移すことにしており、「地元でまだまだ知られていない。多くの人に足を運んでほしい」と呼びかける。

 10日から母校の直方高同窓会「陵江会」の作品展が始まり、野見山さんも福智山を遠望した「春近し遠賀野」などを出品。直方市日吉町に校舎があった1958年春の卒業当時の正門からの光景を彫ったポストカード400枚を作り、無料配布している。

 カレンダーは風景を800円、動物を千円で販売。同美術館=0949(52)7760。 (安部裕視)

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