共白髪は夢だった? 連載・霹靂の日々【1】大島一樹

西日本新聞

 私たち家族に「青天の霹靂(へきれき)」が襲ってきたのは、あの東日本大震災の10日前でした。結婚から21年目、オクサン(55)=妻=のくも膜下出血。

 私は今57歳。それまでは、まあ幸せと言えるような家庭だったと思います。御多分に漏れずいろんな事がありましたが、比較的安定した家庭だったかと。何となく共白髪の縁側でお茶をすすっている老後が待っているのだろうなって。でもそれって夢。いや夢は言い過ぎかもしれませんが、少なくとも保証された未来ではないと、つくづく思い知らされました。

 当時の私たち家族は、夫婦に長女(高3)、長男(中1)に次女(小2)の子ども3人。私の両親は早くに離婚、母親は既に亡く、父は再婚し、同じ佐賀県内に在住。またオクサンの両親は健在、車で30分程度の家に居ました。そんなありふれた家族を襲った霹靂は、家族のカタチをまったく別物にしてしまいました。

 くも膜下出血の発症、急性期の様子、回復期の中身、慢性期(療養期)の悩みなどを通じて、代替や終末期を含む医療、健康保険のこと。介護や家族のカタチについて、「健康や幸せってナニ?」などなど、皆さんと一緒に考えていければと思います。

 私の経験や、また今でも悩み続けていることが、みなさんのお役に少しでも立つならうれしいです。しかし私もまだ道の途中。この連載でご同道できれば幸いです。 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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