表現を純粋に楽しむ 福岡アジア美術館で市障がい児・者美術展

西日本新聞 ふくおか都市圏版 小林 稔子

 「表現することを純粋に楽しんでいる人たちの芸術」を意味する造語「コアサイド・アート」を理念とする「福岡市障がい児・者美術展」が12日から、福岡市博多区の福岡アジア美術館企画ギャラリーで開催される。17日まで。入場無料。

 市身体障害者福祉協会などでつくる実行委員会が主催し、今年で12回目。市内の小学生以上を対象に毎年作品を募集しており、近年では500点を超える絵画や書道、陶芸、手芸などの応募があるという。応募作品は全て展示され、昨年は約1200人が来場した。

 これまでも、画用紙に何百羽もの色鮮やかな鶏を描いた絵や、ヒーローのキャラクターの紙細工、ミニチュアのケーキの手芸品など、独創的で想像力にあふれた作品が展示され、来場者を魅了してきた。

 プロの芸術家らによる審査もあり、昨年は約60人が受賞。「受賞を機に個展を開くなど、より精力的に活動する人もいます」と実行委員の高橋新子さん(48)。絵を見たデザイナーから「ワインのラベルに採用したい」と声が掛かった人もいるという。

 昨年で10周年を迎え、美術展の歴史を紹介した記念誌も発行した。

 長年実行委員として携わっている大本知恵さん(52)は「日々の生活にある芸術が作品に表れている。障害者を『大変』というステレオタイプで見るのではなく、作品を通していかに豊かで楽しみのある生活を送っているかを見てほしい」と来場を呼び掛けている。 (小林稔子)

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