昼休みに寺でリフレッシュ 雑談や昼寝、月に1度の2時間開放

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 仕事の合間にホッと一息つける職場の昼休み。どう過ごすかは人それぞれだが、午後の仕事に向けた貴重な充電時間だ。そんな昼休みの新たな過ごし方を提案するイベントが、福岡市・天神のお寺で開かれている。門前にある案内板のポスターには「社外の人と交流したい人、友達をつくりたい人、疲れている人、昼休みがつまらない人、お待ちしています」とある。「グチ聞きます」の文言に引かれ、記者も参加した。

 11月のある平日の昼前。福岡市中央区渡辺通5丁目の建立寺に会社員やアルバイト従業員など20~40代の男女4人がやってきた。全員が初参加で、フェイスブック(FB)や口コミで情報を得たという。「仕事の息抜き」や「寺社巡りが趣味」「ありきたりの毎日に変化がほしい」「家にこもりがちなので、外へ出るきっかけにしたい」など参加の動機はさまざまだ。

 このイベントは、職場環境の改善を支援する福岡市早良区西新のコンサルティング会社「IRODORI」が主催する「月イチお寺開放日!」。去年11月から月に1度、平日の午前11時半~午後1時半に開催している。

 途中の出入りは自由で、誰でも無料で参加できる。静かにお茶を飲んでも、参加者同士でおしゃべりしてもOK。黙々と読書する人や昼寝をする人もいるという。仕事の合間に気軽に参加でき、都会の片隅にある静寂の空間でゆったり過ごしてほしいと、場所は天神周辺の寺にこだわった。同社の江崎智代さんは「仕事の効率アップや生活のゆとりにつながれば」と話す。

 この日は、参加者が2グループに分かれて仕事や趣味、家族の話題などで会話を弾ませたほか、ストレッチをして体を動かしたり参加者の一人が趣味の三線演奏をしたりして、予定の2時間はあっという間に過ぎた。参加者たちは「みんなの言葉にパワーをもらった」「リフレッシュできた」と話し、一様に晴れやかな表情でお寺を後にした。家族に対する愚痴を聞いてもらおうと思っていた記者も、参加者とあれこれしゃべっているうちに気持ちが穏やかになっていた。スマートフォン片手に昼休みを過ごす人も多いが、おしゃべりしながら元気をもらえるのも良い。普段の昼休みにも生かしてみたい。

 今月は19日の同時刻に、建立寺で開催。その後の開催日は、FBから「月イチお寺開放日!」で毎回検索を。事前の申し込みは不要。 (田中仁美)

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