冠水の病院、「籠城」を選んだ 「次は…」危機感が導いた用意周到

西日本新聞 くらし面

 新局面 災害の時代―後悔しない備え

 9月以降、東日本で相次いだ台風や大雨は、あの東日本大震災より広範囲に被害を及ぼしました。大規模な自然災害は、もはや毎年「今度はうちかも」と身構えなければならない新局面に入ったと考えざるを得ません。

 そうした中、警察や消防、自衛隊、重機を操る技能ボランティアら災害対応のプロには頭が下がります。一方、訓練や経験を積んでいない多くの人は、サバイバルスキルをどう身に付けたらよいのでしょうか。

 学ぶ場、機会が必要です。でも今の教育現場は、災害が激甚化・複雑化する中、個々の地域に合ったきめ細かな防災知識を学べる段階には至っていません。

 最高裁で10月、東日本大震災の津波で多数の児童が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の悲劇を巡り、教員や学校などが避難計画を策定したり子どもの安全を確保したりする義務を厳しく捉え、損害賠償を命じる判決が確定しました。「厳し過ぎる」と戸惑ってばかりではいられません。

 また、指定避難所になった学校は災害当初、避難所の立ち上げや運営を担わなければならない場合もあります。でも先生たちだってそんな防災教育はこれまで受けてはいません。住民ならなおさらです。

 防災教育に携わる研究者として、誰もが後悔しないで済むよう備えるのに役立ちたいと考え、この連載タイトルを掲げました。前置きが長くなりましたね。早速、「備え」の大切さを物語る事例を紹介します。

 

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