石干見の現状を意見交換 宇佐市で「世界サミット」始まる

西日本新聞 大分・日田玖珠版 吉川 文敬

 潮の干満差を利用し浅瀬に造った石積みで魚介類を捕る古式漁法「石干見(いしひび)」が残る九州・沖縄各県や韓国、台湾の保存団体や専門家らが集まった「世界石ひびサミット」が13日、宇佐市で始まった。石干見の現状について意見交換し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産にふさわしい貴重な遺構との認識を確認した。

 石干見は半径数百メートルの半円状に石垣を積んだ定置漁法。世界では東アジアで突出して確認されており、国内では干満の差が大きい有明海や周防灘沿岸で盛んに造られた。国内ではほとんど姿を消しているが、宇佐市には遺構5基が残る。

 初日の13日は、日本、台湾、韓国の大学教授が講演。600基超の石干見が現存する台湾・澎湖諸島の国立澎湖科技大の李明儒教授は「台湾では政府、民間一体で石干見を世界文化遺産に登録できるよう保存、活用に取り組んでいる。ユネスコに加盟していない台湾は、日本、韓国との連携に期待している」と訴えた。

 最終日の14日には、世界文化遺産登録に向けて参加国・地域が連携協力を進めていく方針を、サミット宣言として採択する予定。(吉川文敬)

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