長崎新幹線の並行在来線維持費 想定の3.7倍、年8.5億円に

西日本新聞 長崎・佐世保版 野村 大輔

 九州新幹線西九州(長崎)ルート並行在来線となるJR長崎線肥前山口ー諫早間の維持管理に伴う経費について、県は全体で年間計8億5千万円程度になる見通しを明らかにした。当初は鉄道施設の維持管理費として2億3千万円を見込んでいたが、想定の3・7倍となる。

 12日の県議会総務委員会で示した。それによると鉄道施設の維持管理費が6億9千万円(佐賀側は7・3億円と算出)に膨らむことになった。加えて長崎、佐賀両県で来年度中に設立する、維持管理を担う一般社団法人の運営費について長崎が独自に算出したところ年間1億6千万円に上ることも判明したという。

 新幹線開業後、この区間はJR九州が運行を継続するが、鉄道施設の維持管理は両県が行う。両県は2008年、2・3億円の負担割合を長崎が3分の2、佐賀が3分の1とすることで合意。ところが人件費や資材費の高騰、求められる保守基準が高まったこともあり、施設の維持管理費の見通しが大幅に増えた。

 県は、新法人の運営費も08年段階では想定外だったとして「佐賀県と協議し、新たな負担割合の合意が必要だ」(新幹線・総合交通対策課)としている。しかし佐賀側は、維持管理費について従来と同じ負担割合を主張。両県の対立が深まっている。(野村大輔)

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