高校生がホームレス支援 上智福岡高など、須崎公園でパン配り交流

西日本新聞 ふくおか版 小林 稔子

 福岡市の上智福岡高の生徒が主体となり、路上生活者(ホームレス)の支援活動を行っている。「パンの会」という活動名で、数カ月に1回、土曜日に生徒らが福岡市の須崎公園でパンを配り、交流を図っている。

 「学校までどう通っているの?」「父が第2次大戦後にシベリアに抑留されてね」

 14日、須崎公園の野外音楽堂の前にホームレスの人たち約70人が集まった。手には菓子パンとジュース。配布した同高や福岡海星女子学院高の生徒ら45人と会話に花を咲かせた。

 同高は15年ほど前から、同市のNPO法人「ホームレス支援 福岡おにぎりの会」とカトリック大名町教会が毎年冬に行う夜回りに参加。生徒たちはグループに分かれ、天神の繁華街や博多区の冷泉公園などを1時間ほどかけて回り、困っていることがないかなど声かけを実施。大阪市西成区の釜ケ崎でのボランティア活動にも従事してきた。

 参加生徒は回を重ねるごとに増え、「機会があればもっと交流したい」「参加したいけど、夜は難しい」という声をきっかけに、パンの会は始まった。今年6月と9月に生徒が主体となり昼間に活動を実施。チラシで告知を行い、いずれも60人のホームレスの人たちが、80人を超える高校生と交流を深めた。

 「最初は恥ずかしがっていた生徒たちも今では自分から積極的に話しかけたり、一緒に座って同じ目線で話すようになったりしています」と、パンの会の発起人で同高の教諭、深堀伸一さん(46)は生徒の成長を語る。

 生徒との交流を楽しみに集まる人も多く、今回で3回目の参加という南区の男性(64)は「高校生と話すのは楽しい」と笑顔。男性と話していた同高1年の高岸駿さん(16)は「あっという間だった。互いに寄り添いながら、普段聞くことのない世界を話してもらいました」と話した。

 次回の須崎公園での交流は4月以降を予定している。(小林稔子)

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