本場・ドイツの食肉連合主催コンテスト 長崎市のハム店が金賞

西日本新聞 長崎・佐世保版 重川 英介

 ハムとソーセージの本場ドイツの「ドイツ食肉連合」が主催するコンテストで、長崎市のハム店「Gris Hause NAGASE」(グリース ハウゼ ナガセ)が、出品した7品すべてで高評価を得た。かつて勤務した障害者施設でハム作りに触れ、この道に進んだオーナーの長瀬文吾さん(37)は家族のサポートで味と品質を追求。「認められ、自信になった」と喜んでいる。

 130年の歴史があり、3年に1度ドイツで開かれる国際食肉業専門見本市(IFFA)。豚コレラの影響で今回は日本からの出品ができず、ドイツから食肉マイスターの資格がある審査員を招き、8月に千葉県で実施した。

 審査項目は食感、におい、かみ心地など100項目に及び、満点の場合のみ金メダルが授与される。長瀬さんは、出品した無添加のスパイシーソーセージ、粗びきスモークなど5品で金メダルを、子ども向け無添加ソーセージなど2品で銀メダルを受賞した。

 大学卒業後に施設職員として働いた際にハム作りを知り、長崎に帰郷後は長与町のハム店で修行し、2015年9月に同市目覚町で開業。店を手伝っていた妻は外で働いて家計を支え、特別支援学校教員だった母親は営業やイベントでの販売を手伝う。イベント会場では5歳の長女が「いらっしゃいませ」と愛らしい声を響かせる。

 当初から思い描く目標が、自らの店で障害者を雇用することだ。「良いもの」を目指し、障害者とともに働いた施設での経験が開業に駆り立てた。「障害者が社会に貢献できる場所をつくりたい」と思う。今回の金メダルでさらに自信を深め、実現へ奮闘を誓う。

 店名のグリースはスウェーデン語でハム素材の豚、ハウゼはドイツ語で家の意味。「違いを越えて誰もが集える場所」を目指している。 (重川英介)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ