世界女子ハンド、熱戦に幕 観戦31万人超、目標達成

西日本新聞 熊本版 綾部 庸介

 県内3市5会場で24カ国が熱戦を繰り広げ、15日に閉幕した女子ハンドボール世界選手権。当初心配された観戦チケットの売れ行きも好調で、目標の観戦者数30万人を突破した。一方、運営面のミスも相次ぐなど、今後に課題を残した。

 15日夜、パークドーム熊本(熊本市東区)で行われたオランダ対スペインの決勝戦には、超満員の9624人が詰めかけた。ゴール裏の最前列で観戦していた同市の女子高校生(18)は「後ろのほうで見ていたけど、迫力をもっと感じたくて」と興奮気味。試合は終了数秒前、オランダが決勝点を挙げて劇的勝利。会場は大きな歓声に包まれた。

 国際ハンドボール連盟のムスタファ会長も閉幕会見で「大成功だった」と称賛した今大会。観戦者数は31万5748人に上り、公式記録の残る2005年大会以降では2番目を記録した。

 ただ、直前まで盛り上がり不足を心配する声もあった。11月初めの時点でチケット販売が全体の4分の1程度と低調。大会を運営する熊本国際スポーツ大会推進事務局によると、11月2日まで開催されたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の余波もあった。

 ラグビーW杯の広報も担当した同事務局は当初、県内での2試合が終了後、市中心部の装飾をハンドボール仕様に切り替える予定だった。しかし、日本がベスト8に進出するなど盛り上がったことに配慮し、敗退後まで延期したという。福島龍二広報誘客部長は「悩ましい選択だった」と打ち明ける。

 ミスも目立った。開幕数日前には、記者ら約430人のメールアドレスを閲覧できる状態のまま、広報メールを送信。熊本市の繁華街に設置したPR用バルーンは、大会名のスペルが間違っていた。ある職員は取材に「ラグビー関連の業務が思った以上に長引き、終了後少しホッとしたのも原因かも」と語る。

 大会は終わったが、チケット販売額の集計や経済効果の報告など、事務局の業務はしばらく続く。福島部長は「まだまだこれからです」と語った。 (綾部庸介)

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