デザイン専門家招きロゴやカラー相談 直方市の「エヌビズ」

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 開設から2年半を超えた直方市の「直鞍ビジネス支援センター N-biz(エヌビズ)」が、相談者に対するより専門性の高い支援を目指し、グラフィックデザイナーをアドバイザー(非常勤)に加えた。岡田高幸センター長は「デザイン分野のスタッフ強化で、相談者の支援に必要なピースが埋まる」とし、来年1月15日に新体制でのスタートを予定している。

 エヌビズは、直鞍地区の中小企業や個人事業主の経営や起業支援のため、直方市が2017年3月に開設。直鞍2市2町以外からも相談者が訪れ、今年11月末まで延べ約1540件の相談を無料で受けた。岡田センター長は「3年目に入って、デザインに関心を持つ相談者が増えているとの実感がある。販促物などで視覚に訴えるにはデザインの力が必要」と話す。

 今月3日にデザインに関する初の相談会を開き、村上夕子さん(42)をゲストアドバイザーに招いた。

 ファッションデザイナーのコシノヒロコさんの下でテキスタイル(生地)のデザインに携わった後、企業・団体のロゴ制作などで実績を積んだ専門家。昨春から香春町地域おこし協力隊で、柿渋や竹、蜜蝋(みつろう)などの地域資源を生かした「ものづくり担当」として活動する。

 相談に訪れた4者(社)のうち、平成筑豊鉄道の河合賢一社長は、販促物として活用する数種類のチラシを持ち込んで助言を求めた。村上さんは「共通性がなく、ばらばら。色を見て『へいちく』と分かるよう、会社のイメージカラーを決めたらどうか」「もっと電車をアピールしてもいいのでは」などと提案した。

 河合社長は「へいちくは頑張っているけれど、イメージがモヤッとしていると言われている。お話を聞いてすごくふに落ちた。社のイメージカラーを検討したい。エヌビズを頼りにしており、引き続き支援をお願いしたい」と要望した。

 村上さんは来年1月15日からスタッフとして始動し、3月までに月3回、勤務を予定。

 岡田センター長は「ものを売るデザインに実績を持つ方。既に言葉、ウェブとSNSのプロがスタッフにおり、デザインの専門家が加わることで(企業や商品のブランドを浸透させる)ブランディングのお手伝いができる」と支援の強化へ手応えを明かした。 (安部裕視)

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