聖火、熊本の走者53人決定 地震復興アピールの機会に

西日本新聞 熊本版 和田 剛 壇 知里 村田 直隆

 東京五輪の聖火リレーの走者と出発地やゴールなどの詳細ルートが発表された17日、熊本県内では県の実行委員会が選定した走者43人と1グループ(10人)が発表された。走者たちは、熊本地震からの復興や障害者スポーツの発展など、それぞれの思いを込め聖火をつなぐ。

 県内の聖火リレーは来年5月6、7日に県内13市町村を走る。走者は、県の実行委のほか、五輪スポンサーの選考分も合わせ約170人。1市町村ごとに約2キロずつをリレーする。

 初日は、人吉市の人吉城ふるさと歴史の広場で出発式を開催。県南の水俣、天草、宇土、八代の各市をリレーする。2日目は益城町の役場建設予定地を出発し、阿蘇市の阿蘇神社や熊本城など熊本地震からの復興を象徴する場所を走る。

 走者の公募には2129人が申し込み、志望動機などから11~92歳の33人が選ばれた。このほか、県の実行委が陸上選手の末続慎吾さん(39)=熊本市出身=たち10人と、熊本地震で南阿蘇村のキャンパスが被災した東海大の学生グループ10人に出場を依頼した。

 公募で当選した走者からは喜びの声が相次いだ。

 熊本市西区の会社員福原辰弥さん(30)はプロボクサーとしての活動を続け、8月からは後進の指導に打ち込んでいる。「オリンピックに関われるのは、アスリートとして光栄で、特別なうれしさがある」と声を弾ませた。

 聖火は水俣湾の埋め立て地に設けられたエコパークを通る。エコパークで子どもたちへの指導を続けている水俣市陸上競技協会長の宮崎容一さん(69)は「水俣病を伝える機会になればと期待していたので、非常にうれしい」。

 熊本地震の避難所で障害者スポーツのボッチャの体験会を開いた真和中・高教諭の吉田祐一さん(57)は「五輪と同じようにパラリンピックも盛り上がってほしい」と期待。視覚障害がある八代市の鍼灸(しんきゅう)師、岩崎博さん(72)は1964年の東京パラリンピックに16歳で陸上と競泳の選手として出場した。「母国開催の五輪に2回も関われて感無量。今からわくわくしている」と話した。(壇知里、村田直隆、和田剛)

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