バトン華麗14歳世界女王 由布市・渡辺さん 8月の国際大会でノーミス

西日本新聞 夕刊 稲田 二郎

 大分県由布市挾間町にバトントワーリングの世界チャンピオンがいる。中学3年の渡辺結愛さん(14)。童顔の少女は大会で美しく舞い、華麗な技をさらりと決める。支えたのは地道な努力。来夏にはイタリアで世界選手権があり、その国内予選が2月に始まる。笑顔で思い切り演技できるよう、練習と真摯(しんし)に向き合う日々を送る。

 結愛さんがバトントワーリングを始めたのは小学2年のとき。踊るのが好きで、経験者の母恵美さん(42)の薦めもあり、大分、由布両市で活動する「E・STAR BATON TEAM」に加入した。

 バトンを操る技術力のほか、新体操やバレエのような動きの美しさも求められるバトントワーリング。佐藤文(あや)代表(34)の指導を受けて一から学んだ。つま先立ちや柔軟性などを身に付け、体幹を強化し、バトンを腕や首などの上を転がすように回転させる「ロール」などの技術を習得。練習は毎日3~4時間。チームメートに負けたくないという気持ちが上達を後押しした。

 今年8月、フランスであったインターナショナルカップのアーティスティックトワール女子ジュニア1に日本代表として出場。日本と並ぶ強豪国の米国、フランスの選手たちと8人で演技の美しさなどを競い合った。「本番に強い」(佐藤代表)結愛さんはすらりとした手足を生かしたスケールの大きな演技を行い、予選で失敗した高度のバトンキャッチも成功。ミスのない演技で栄冠を手にした。

 恵美さんに毎日送り迎えしてもらい、費用を抑えるために衣装もチーム関係者らで手作りする。周囲の応援に応える活躍に「喜んでもらえて良かった」と笑顔を見せる。

 食事を節制し、遊ぶことも我慢しているが、バトンをやめたいと思ったことはない。「大技ができたときの達成感が好き」。まずは来夏の世界選手権に出場できるよう、難易度を上げた新たな演技の完成を目指して練習を続ける。 (稲田二郎)

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