旅館でのマナー、やってはいけない厳禁行動とは

西日本新聞

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3金曜は、さまざまな場面のマナーについて「インフィニ フィニッシング アカデミー」(福岡市)の副校長本多美智子さんにお助けいただきます。

 年末年始は、休暇を取って旅行をする人も多いのではないでしょうか。ようやく訪ねる憧れの宿は、日常から懸け離れた空間。どのように振る舞うべきか気になりますね。まずは、困ったお客さんにならないための注意点。次のようなことは厳禁です。

(1)到着が大幅に遅れ、夕食の時間になっても連絡しない。

(2)汚れたままの靴や穴が開いた靴下を着用する。

(3)脱いだ上着をクローゼットではなくかもいに掛ける。

(4)掛け湯をせずに大浴場に漬かる。

(3)空き缶やお菓子の袋、脱いだ浴衣を散らかしたまま部屋を後にする。

 自宅のようにくつろぎたいという気持ちもあるでしょうが、あくまでお借りする部屋。傷をつけたり汚したりしないよう心遣いが必要です。特に小さなお子さんと一緒の場合は、うっかり壊してしまいそうな調度品や、掛け軸などを取り除いてもらうようお願いしておくと安心ですね。

【心付け】

 旅館に泊まる際、悩ましいのが心付けです。相場はどのくらいか、誰にいつ、どうやって渡すのか。そもそも渡すべきか…。

 結論を言うと、渡しても渡さなくてもいいのです。部屋代にサービス料を上乗せして「宿泊料」としている旅館もあり、それならば渡す必要がないという解釈もできます。心付けは「おいしかった」「ありがとう」など感謝を伝えるもの。あるなしでサービスが変わることはありません。

 金額に明確な相場はありませんが、3千~5千円が多いようです。常連さんだとお土産を持参するケースもあります。渡すタイミングは、部屋に案内され、お茶を入れてもらう時がいいでしょう。市販のポチ袋に入れて渡すのが一般的です。

 何か予定外の対応をしてもらったり、特別なお願いをしたりする時には、海外のチップのように渡してみてはいかがでしょうか。

【浴衣】

 旅館に滞在中は、浴衣で過ごすことが多いです。皆さんは自信を持って浴衣を着られますか。知らぬ間に襟元が開いていたり、裾が乱れたりしている人が多いのではないでしょうか。着こなしのポイントとして、自分で着る場合はまず丈に気を付けます。くるぶしがやや隠れるくらいが理想。サイズが合わなければ交換してもらいましょう。

 襟は左が上。着崩れないように、右側の襟は脇の下部分に巻き込み、首元で左右をしっかり重ねることが肝心です。裾もスカートのように広がらないよう、腰から足までぴったり沿わせましょう。女性は腰より上、男性は腰骨の辺りで帯を締めます。

 旅館が用意した浴衣は、必ず着なくてはいけないものではありません。苦手なら部屋着を持参してもよいでしょう。ただし、部屋の外はパブリックスペース。TPOに合わせた装いを心掛けましょう。

【部屋で】

 最後に、意外と知られていないお部屋でのマナーをお伝えします。

 座椅子は、それぞれ部屋の出入り口に近い方から体を入れて座ります。

 床の間は神聖な場所とされるので、物を置かないようにしましょう。

 キャリーバッグは、畳の上でタイヤを転がさないように。畳に直接置かず、風呂敷を持参したり宿のタオルを借りたりして、その上に置きましょう。

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