初の花園で8強へ闘志 大分東明、全国高校ラグビー出場

西日本新聞 大分・日田玖珠版 稲田 二郎

 大分東明が大阪の花園ラグビー場で27日に開幕する全国高校ラグビー大会に初出場する。伝統校の大分舞鶴の34連覇を阻んでつかんだ初のひのき舞台。「エンジョイラグビー」を掲げ、着実に力を付けてきたチームは大会でのベスト8入りを目標に掲げる。

 東明は、フォワード、バックスが一体となってボールをつないで前進を図るオーソドックスなラグビーを展開する。フィジーからの留学生であるセコナイヤ・ブル選手(2年)、ジョアペ・ナホ選手(2年)の明るさとスキルがチームに融和。タックルされながらボールをつなぐ「オフロードパス」などもこなす。

 「ラグビーは楽しい。勝てばもっと楽しい」。そんなエンジョイラグビーの考えから、選手たちは自主的にハードなトレーニングを積んできた。ウエートトレーニングなどで体力強化を図ったほか、身長193センチ、体重110キロのブル選手とのぶつかり合いなどで恐怖心を払しょく。合宿で強豪校と試合を重ね、今春には舞鶴を破って全国高校選抜大会に初出場。実力校の尾道(広島)との接戦を制すなどし、自信も付けてきた。

 チームを指導する白田誠明監督(43)は舞鶴OBで、2003年度に舞鶴が花園で準優勝した時のコーチ。11年に東明に着任してからは選手たちと密にコミュニケーションを取り、自主性を育んできた。

 「例えば、練習せずに反抗する選手がいたとして、話をよく聞けば、その選手なりの理由がある。いきなりしかれば反発するだけ。舞鶴時代とは選手へのアプローチが変わり、待てるようになりましたね」

 白田監督が怒るのは、選手がチャレンジする姿勢を見せないときぐらい。ミスがあっても否定せず、試合局面を想定してプレーの選択肢を示し、選手の状況判断の能力を磨いてきた。

 それが生きたのは、県大会決勝の舞鶴戦。リードした終盤、選手たちはボールを保持したまま時間をじっくり使うプレーを選び、初優勝を勝ち取った。

 現在の部員は60人。白田監督の就任当初は高校からラグビーを始める選手が少なくなかったが、現在は「東明でラグビーがしたい」と経験者が集い、チーム全体の総合力が上がっている。フィジーのほか米国出身の部員もいる“多国籍チーム”は仲が良く、若松納央主将(3年)が笑顔で引っ張る。

 初戦は大会開幕日の27日に飯田(長野)とぶつかる。飯田は2年ぶり9回目の出場の古豪。若松主将は「チャレンジャーとして思い切りぶつかり、自分たちのラグビーを体現したい」と力を込める。 (稲田二郎)

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