地震に耐える楼門に 再建工事を公開 阿蘇神社

西日本新聞 熊本版 佐藤 倫之

 熊本地震で倒壊した阿蘇神社(熊本県阿蘇市)のシンボル・楼門(国指定重要文化財)の再建工事の様子が19日、報道陣に公開された。骨格となる鋼管柱(直径27センチ、高さ約10メートル)4本が建てられたほか、土台部分でも鉄筋コンクリートを使った耐震補強工事が進められており、熊本地震級の揺れにも対応できるという。2023年末の完成を目指し、来年度から組み立て工事が本格化する。

 基礎工事にあたっては、礎石に刻まれた字や墨書から、江戸時代の楼門着工時期が1848(弘化5、嘉永元)年だったことが判明。宇城出身の棟梁(とうりょう)・水民元吉の名も刻まれていた。

 倒壊現場から採取された部材約1万点の修復作業も、宮大工らによって進められている。古材を生かす形で進められており、修復部分には新年号「令和」の焼き印も記されている。

 計画では、来年6月までに作業用の素屋根(高さ24メートル)を建築。激しく破断した柱の修復などにも取り組み、21年1月から組み立て作業に着手し、22年7月ごろにはほぼ、かつての姿を取り戻すという。

 作業を統括する公益財団法人・文化財建造物保存技術協会(東京)の石田陽是(あきよし)さん(29)は「頭の中ではもう楼門の姿が見えているが、これからが正念場」。同神社文化財担当の権祢宜(ごんねぎ)、池浦秀隆さんは「地震直後は先が見通せなかったが、再建への道もようやく折り返し点。意義ある復旧にしたい」と話した。 (佐藤倫之)

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