藩の古文書収蔵「松平文庫」 研究者と史料紹介 島原図書館で企画展

西日本新聞 長崎・佐世保版 真弓 一夫

 江戸時代の島原藩の古文書を収蔵する「肥前島原松平文庫」(約1万8千点)を掘り起こした研究者の足跡、文庫のかかわりを紹介する企画展「松平文庫の開拓者たち」が、長崎県島原市城内の島原図書館で開かれている。入場無料。来年2月2日まで。

 松平文庫は1960年、九大大学院生だった田中道雄・佐賀大名誉教授(85)らが史料調査で発見したことをきっかけに調査・研究が進展した。初期の目録作りなどに携わった研究者から日本を代表する国文学者を輩出するなど、文庫の史料が研究を下支えした面もある。

 企画展では田中さんら11人の研究者の代表的な著作物約20点と、関連する文庫の古文書約60点を並べて紹介。例えば「源氏物語」研究の第一人者、故今井源衛・九大名誉教授の紹介では、源氏物語を論考した著書と、江戸前期の作成とみられる写本を組み合わせた。

 古文書には初夢から詠まれた連歌など新年にちなむ場面を選んだものもあり、市教委社会教育課の吉田信也学芸員は「松平文庫に触れてもらう機会になれば」と話す。問い合わせは社会教育課=0957(68)5473。 (真弓一夫)

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