川遊びの男児溺死は「注意義務違反」 主催団体に賠償命令 佐賀地裁

西日本新聞 社会面 野村 有希

 佐賀県伊万里市で2010年7月、キャンプ中の川遊びで溺死した男児=当時(8)=の両親が、主催団体の「伊万里グリーン・ツーリズム推進協議会」(会長・深浦弘信伊万里市長)に約5218万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、佐賀地裁であった。達野ゆき裁判長は約2190万円の支払いを命じた。

 判決で達野裁判長は、協議会事務局長として引率していた当時の市観光課長が、流れの速さなど川の危険を認識しながら児童の川遊びの監視をせず、浮輪を膨らませる作業を続けたと説明。「児童を見守っていなかった注意義務違反の程度は大きい」と判断した。

 深浦市長は「判決内容を精査して適切に対処する」とコメント。一方、原告代理人は、市が支払った弔慰金が賠償額から差し引かれたことを不服として、控訴を検討する考えを示した。

 判決によると、10年7月24日、キャンプに参加していた男児が志佐川で溺れ、3日後に死亡した。

 この事故では、当時の市観光課長ら5人が業務上過失致死罪で在宅起訴されたが、いずれも無罪が確定している。 (野村有希)

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