ペットと過ごして健康に【きみとさいごまで】

西日本新聞

 ペットと過ごすと健康寿命が延びるという話を聞きます。どんな効果があるのでしょう。欧米ではそうした研究が進んでいます。

 犬を飼うといい、という研究が多く、理由の一つが運動不足の解消です。毎日の散歩は飼い主が歩くことにつながります。朝や夕方にご飯を与えたり、トイレのため外に出たりするのが日課になり、規則正しい生活のリズムが生まれます。犬の居場所の掃除やブラッシングなど、世話でやることは多いんです。

 孤独やストレスも緩和されるようです。ペットと一緒にいると、なにかしらよく話し掛けますよね。そうした語り掛けで孤独感を感じにくいんです。犬も猫も、どこまで理解しているか分かりませんが、しっかり話を聞いてくれるんですよね。

 犬の場合、言葉の理解力が人の3歳児くらいはあると言われます。いつも話し掛ける言葉は理解していて、物をくわえて取ってきてくれたり、電話が鳴っているのを教えてくれたりすると聞きます。オーストラリアやドイツではこうした理由から、高齢者がペットを飼うことで健康を保ち、医療費を削減できるという研究結果が出ています。

 うちでお預かりした雄のマギー君(10)は、飼い主のおばあちゃんが骨折で入院したため、やってきました。おばあちゃんは90歳代で1人暮らしでしたが、「マギー君とまた一緒に暮らしたい」とリハビリを頑張り、半年で退院できたんです。マギー君も半年ぶりにわが家に帰ることができました。犬と一緒に暮らすことで、飼い主に頑張る元気が出た例でした。

 飼い主が年を取ると、介護が必要になって自宅で生活できなくなることもあるでしょう。そんな場合、ペットと一緒に暮らすことができる介護施設があり、全国的に需要が高まっています。飼い主は誰でも、愛するわが子と最期まで一緒にいたいと思うもの。途中で離れ離れにならないように、そうした施設を探しておいてもいいですね。
 (老犬ホーム「トップ」代表)

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