老化対策は若いうちから【きみとさいごまで】

西日本新聞

 犬が高齢になってきたとき、老化への備えを何からすればいいか分からないと聞きます。何歳からが高齢犬か、老化の基準は何か、知られていません。

 犬や猫は1年たつと、人間に例えて6歳分の年を取ります。高齢の人に「6年間、元気ですごしてね」と言うのがどれだけ難しいことか。想像すると分かりやすいですね。犬の場合、老化は大きさや種類によって進み具合が違うので、それぞれの状況を見ていくしかありません。

 まずは目です。視力が悪くなり、白内障になることも多いです。緑内障や眼球肥大、角膜穿孔(せんこう)など失明を伴う病気もあり、散歩やご飯の時に1日1回、しっかり見てあげましょう。

 耳も遠くなります。名前を呼んでも気付かないのが始まり。外耳炎や中耳炎から悪くなることも多く、定期的に掃除しましょう。特に高齢犬は耳の穴から出る分泌物「耳垂れ」がひどくなり、汚れやすくなります。

 次に病気。高齢になってかかると、老化か病気か判断が難しいんです。前立腺肥大やホルモンバランスの乱れ、肝臓、心臓などの臓器の疾患など、気にし始めるときりがありません。

 そこで重要なのが日々のチェック。毎日きちんとご飯を食べる、きれいな便と尿が出る-といったことを見ていくことが大切です。特におしっこの色とにおいは病気の発見につながります。においがおかしい場合や色が赤茶色(血尿)のときは、すぐ病院に行きましょう。

 歯周病も、高齢だと悪化することがあります。歯磨きをしないため、歯石がたまって歯周病になり、歯茎の外側や頬に穴が開くことがあります。

 柴犬のサブ君(15)は昨年から歯周病がひどくなり、頬に穴が開きました。年齢的に全身麻酔で手術をすると歯石取りや口腔(こうくう)内洗浄、縫合があるのでリスクが高く、抗生剤での対応しかできません。若いうちから犬用の歯磨きガムを与えるなど、歯の手入れに気を付けましょう。

 高齢になってから出る病気を防ぐためにも、若いころからの手入れはとても大切です。

 (老犬ホーム「トップ」代表)

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