老犬ホームの1日【きみとさいごまで】

西日本新聞

 今回は老犬ホームの1日を紹介します。大まかにこんな流れです。

 午前8時半 運動、トイレ
 午前10時 朝食
 午前11時 朝寝とケア
 午後1時 犬同士で過ごす
 午後3時 散歩、運動
 午後4時 夕食
 午後5時半 就寝
 午後9時 夜のトイレ、ケア
 午前0時 見回り

 うちには犬の部屋が三つあります。一つは寝たきりの犬の介護室、もう一つは小型犬と中型犬の部屋、最後が中型犬と大型犬の部屋。犬たちはそれぞれの部屋で食事し、就寝します。

 元気な犬は朝、併設のドッグランなどでトイレをします。スタッフは部屋の清掃。汚れた部分を掃除し、毛布の交換などを済ませると、犬たちを部屋に入れて朝食です。食べ終わるとシャンプーや爪切り、健康状態のチェックなどのケア。具合が悪ければ病院へ走ります。

 昼をすぎると犬同士で遊ぶ時間とトイレです。触れ合いは老化や認知症の進行が遅くなるので大切な時間。ほとんどの犬は2、3日で仲良くなります。

 介護室の寝たきりの犬も、できる範囲でドッグランに出たり、補助器具で体を支えたりします。柴犬のマルちゃん(17)は今は自力で立つことができませんが、補助器具で立つ気分を味わってもらっています。床ずれ防止にも効果があるんですよ。

 食事は、自力で食べることができない場合は流動食や介護食を与えます。高齢の犬や好き嫌いのある犬に合わせ、いろいろな種類のご飯があり、ふりかけも用意しています。

 夕食後は就寝です。けんかをしないように部屋の中に金属のケージなどを置き、1匹ごとの部屋を用意します。夜の見回りでは寝たきりの犬の体を支えて水を飲ませたり、元気な犬はトイレに連れて行ったりします。夜に排せつの時間を設けることで朝まで我慢できるんです。

 深夜に介護室を見回りして1日が終わりますが、容体が悪いとその後も約2時間おきに様子を見ます。みんな熟睡していると、私たちも一安心です。

 (老犬ホーム「トップ」代表)

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