老犬ホームを選ぶときは【きみとさいごまで】

西日本新聞

 老犬ホームにもいろいろな形があります。はっきりした定義がないため、ペットショップのほか動物病院や民家の一室、プレハブなどで営業されているようです。では飼い主が選ぶ際、何に注意すればいいでしょう。

 私たちのホームは最大80頭の犬と猫を預かることができ、業界では大規模と言えます。40頭以上を預かる所は大規模、20~30頭は中規模、10頭弱なら小規模と考えていいでしょう。

 必要な設備は犬や猫の部屋が基本ですが、体の大きさや年齢、介護の度合いによって求められる環境やスペースは違います。小型の犬と中型・大型犬の部屋は、けんかやぶつかった際などにリスクがあるため、分ける必要があります。寝たきりや高齢だと感染症や病気の恐れも。みんな同じ部屋で管理するのは避けるべきです。

 次に、頭数に合った広さの運動場があるかという点。1カ所だと、交代で使うので体を動かす時間が減ります。雨の日に運動するスペースがあるかどうかも大切。犬や猫は高齢になると人間と同じで気温の変化に弱くなるので、エアコンの有無も見ておきたいですね。

 シベリアンハスキーのジニーちゃんは14歳の時にやってきました。かみつき癖があり、前のホームではほぼ一日中、屋外の飼育スペースで鎖につながれていたようです。うちでは相部屋に入ってもらい、スタッフが一緒に散歩してご飯をあげると信頼関係ができ、約1カ月で癖はなくなりました。全国のホームは現在、100カ所を超えると言われていますが、話は10カ所もない数年前のことで、管理の仕方に差があったようです。

 ホームには犬の種類に合わせた部屋や運動スペース、浴室、毛のカット台など多くの設備が必要です。中・大規模の方が設備は整っており、小規模の所は頭数が少ないため目が行き届きやすい利点があります。

 老犬ホームはまだ数が少なく、自宅に近い所を探すと選択肢が少なくなります。現在は運営のルールがないので、いろいろ見学し、施設側と十分話してから選ぶことをお勧めします。 (老犬ホーム「トップ」代表)

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