歴史ロマンに思いをはせる うきは市で古代史フェスタ

西日本新聞 筑後版 糸山 信

 福岡県うきは市に残る装飾古墳が描かれた時代や、当時の人々の暮らしをひもとく講演会「古代史フェスタinうきは」(ふくおか県民文化祭福岡県実行委員会など主催)が21日、同市吉井町であった。県内外の歴史ファン約120人が古代のロマンに思いをはせた。

 耳納(みのう)連山北麓から筑後川南岸に広がる同市には、九州に2カ所しかない旧石器時代の遺跡の一つが見つかるなど、有史前から人々が暮らしていた証しが残る。

 こうした背景を踏まえ、高木典雄市長が「うきはテロワールと悠久の古代史」と題して講演。作物栽培に恵まれた地理的環境を指すフランス語「テロワール」を用いて、市が地産フルーツをPRしていることに触れ「市内には装飾古墳7基を含む古墳100基以上が残る。こうした遺産を肥沃(ひよく)な大地に根付いた『歴史テロワール』として訴えていきたい」と語った。

 一方、「うきは市の古代遺産」と題して講演した歴史作家の河村哲夫氏は、弥生時代は有明海の水位が今より約5メートル高く、うきは市が「有明海の玄関口、海上交通の要衝だった」と指摘。その上で、市内の装飾古墳に船や武器が多く描かれている点について「この地を治めた一族が朝鮮半島に出兵したことに由来するのではないか」と述べ、聴衆の関心を引いていた。 (糸山信)

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