パーキンソン病患者 ダンスで心身活性化 福岡市の「パカラダンス」

西日本新聞 医療面 井上 真由美

 ダンスを通して社会参加の機会をつくる一般社団法人「パラカダンス」(福岡市)が、指定難病のパーキンソン病患者にダンスを教える活動を続けている。震えや筋肉のこわばりなどの運動障害が現れるため、身体を動かすことによるリハビリ効果とともに、感情表現やコミュニケーションを活性化させる効果にも期待している。

 パーキンソン病の国内の患者は約16万人(2017年)で、発症率は60歳以上では100人に約1人と高齢者に多い。動作が緩慢になり、転びやすくなるなどの症状に加え、表情が乏しくなったり、気分が落ち込みやすくなったりもする。

 パラカダンスは、ダンサーのマニシアさん=同市=が14年に英国でパーキンソン病患者のためのダンスに触れたのを機に、18年に設立した。本年度は文化庁の補助金を受け、同市内でダンス教室などを定期開催。福岡大病院の専門医の協力を得て、参加者の心身への効果を検証している。

 11月末、同市早良区のパーキンソン病専門の有料老人ホームであったイベントには約20人が参加。椅子に座ったまま、マニシアさんの声や音楽に合わせて体を揺らしたり、手足を突き出したりした。

 野中香織代表理事(37)は「踊りながら思わず立ち上がったり、歩いたりする人もいれば、いつもと違う生き生きした表情を見せる人もいる。ダンスが病気の進行抑制につながれば」としている。教室は月1回、福岡市市民福祉プラザなどで。本年度は参加無料。パラカダンス=092(831)8950。 (編集委員・井上真由美)

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