風俗案内所が小倉で増加 40店に 青少年へ悪影響 条例で規制強化へ

西日本新聞 北九州版 山下 航

 キャバクラなどを紹介する風俗案内所が北九州市小倉北区の繁華街で増えている。福岡県警によると、繁華街に該当する堺町地区では10月末現在の届け出数で40店あり、日本有数の歓楽街である東京・歌舞伎町地区(51店)にも迫る数という。景観や青少年への悪影響が懸念されることから、県は条例改正により、来年度から広告表示などの規制を強化する。

 12月下旬の夜、酔客でにぎわう小倉北区の堺町や紺屋町の通りに「無料案内所」の看板がいたる所で点灯していた。案内所にはキャバクラやガールズバーの広告パネルが並び、店員が男性客に「今なら安くできますよ」などと紹介していた。ある店員は「案内所がどんどん増え、競争は激しくなっている」と明かした。

 県警によると、県内で届け出られた風俗案内所(10月末現在)は124店で、2009年の31店から約4倍に急増。福岡市の中洲地区は66店で、地区別では全国トップ。堺町地区は県内2番目の数で、八幡西区の黒崎地区には8店あるという。

 北九州市によると、住民から目立った苦情は寄せられていないが、堺町地区で長年スナックを営む50代のママは「こんなにたくさん増えて、どうして商売が成り立つのか分からないから不気味」と話す。

 県は13年に案内所の届け出を課す風俗案内業規制条例を施行したが、増加に歯止めはかかっていない。15年施行の改正県迷惑防止条例で、キャバクラやガールズバーへの客引き行為が規制されたことも背景にあるとみられる。中洲地区では景観の悪化を懸念し、住民から規制を求める声が上がっていた。

 県は風俗案内業規制条例の改正案を12月定例県議会に提案し、19日に可決。店外から見える形で女性従業員らの写真を掲示することや、店内で性的感情を刺激する広告パネルを掲示することなどを禁じる。是正しない店には営業停止命令を出し、従わない場合は6月以下の懲役や50万円以下の罰金を科す。全国では大阪府も同様の厳しい規制を設けているという。

 県警は全事業者に改正の内容を説明し、施行後は立ち入り調査をする方針。

 (山下航)

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