2年半ぶり母校復帰へ 豪雨被災の日田市・小野小29人

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 九州豪雨で被災したために大分県日田市の戸山中を間借りして授業を受けている同市の小野小の児童29人が23日、同中での2学期の終業式に臨んだ。小野小は来月から2年半ぶりに校舎で授業を再開するため、子どもたちにとっては戸山中での最後の1日。“避難先”での生活を振り返るとともに、お世話になった校舎や学校関係者に感謝の気持ちを伝えた。

 小野小は九州豪雨で近くの小野川が氾濫し、校舎やグラウンドが浸水。学校周辺の安全への不安などから、約5キロ離れた同中で授業が行われてきた。

 学校関係者によると、間借り期間中は学校同士、気を使いながらの生活だったという。授業時間が違うため校舎でチャイムは鳴らさず、小学校の運動会の日には中学校は部活動を休みにした。中学のテスト期間中や受験前は、児童はグラウンドで遊ばずに室内で静かに過ごし、鼓笛演奏の練習でも大きな音を立てないようぞうきんをたたくなどした。児童たちは、元の教室を仮設の壁で二つに仕切った教室で授業を受け、隣の部屋に声がよく伝わるため声の大きさにも気を使ったという。

 終業式では各学年の代表者が2学期の反省や来年の抱負を発表。下校前には、戸山中の教員らに「いつも優しく見守ってくれてありがとうございました」などと感謝の思いを伝えた。

 6年の渡辺颯斗君(12)は「中学生が声を掛けてくれて早くなじめた。木のいい香りがして落ち着く小野小の校舎で、たくさんの思い出を作りたい」。中島卓校長は「たくさんの人の優しさに支えられた学校生活だった。小野小の再開は地域の光になると思う」と話した。 (笠原和香子)

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