乗客の嘔吐物シャツ脱ぎ拭く 男子高生「当然のこと」 鉄道が感謝状

西日本新聞 筑豊版 座親 伸吾

 平成筑豊鉄道(平筑、福智町)は23日、今月6日に列車内で体調を崩した乗客の嘔吐(おうと)物をワイシャツを脱いで拭くなどしたとして、大和青藍高(直方市)調理科3年の毛利佑弥さん(17)=糸田町=に感謝状を贈った。乗務員の清掃が短時間ですみ、運行の遅れが最小限に抑えられた。毛利さんは通学途中で午前に期末試験があったが、「当たり前のことをしたと思っている」と話した。

 平筑などによると、午前8時20分すぎ、田川伊田発直方行きの列車(1両編成)が「ふれあい生力駅」に近づいた際、40代くらいの女性がボックス席付近で嘔吐。寝ていた毛利さんは騒ぎに気付き、ワイシャツを脱いで床を拭いた。乗り合わせた女子高校生2人も乗務員に知らせる行動をとったという。

 23日の贈呈式で、平筑の河合賢一社長は「一つの列車が大きく遅れると、ほかの列車にも波及していた」と感謝。毛利さんは「小学校高学年のとき、自転車で転び、見知らぬ男性が傷を拭いてくれて格好よかった。気付いたら(シャツを)脱いでいて、拭くしかないと思った」と振り返った。 (座親伸吾)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ