遊んで学ぶ北九州の地質 「ジオかるた」ボランティアが完成

西日本新聞 北九州版 内田 完爾

 貴重な地質や地形を保全する「日本ジオパーク」の北九州市の登録を目指すボランティア団体「ジオ&バイオ研究会」が、市内の地形をかるたにした「ジオかるた北九州」を完成させた。小倉南区のカルスト台地・平尾台や若松区の響灘を望む岬「遠見ケ鼻」などを取り上げており、同研究会の杉野広利会長(71)=八幡東区=は「遊びながら北九州の豊かな地質の魅力を学べる」と話している。

 かるたは「あ」から「ん」までの「を」を除いた45枚で、絵版と写真版の2種類を手作りした。「ひ」の文字札なら「平尾台 羊群原は 石灰岩」とあり、裏面には詳しい説明文もつけた。

 絵は水彩画で、同研究会副会長の絵本作家、原賀いずみさん(60)=小倉南区=が担当した。現場に足を運んで絵を描いたり、文言を検討したりして作成には2年かかったという。原賀さんは「絵でしか表せない恐竜を描くなどして、想像力が膨らむように意識した」と話す。

 市立いのちのたび博物館(八幡東区)の太田泰弘学芸員(地質・古生物学)によると、北九州地区は3億年前の平尾台や3千万年前の遠見ケ鼻の地層が残るなど幅広く多様な地質を持つという。1億年前の地層からは恐竜の化石も見つかっている。杉野会長は「ここまで豊かな地質は政令市の中では珍しい。足元に魅力があるのをもっと多くの市民に知ってほしい」と語る。

 かるたは「北九州ESD協議会」に申し込めば、研究会が出前講座を実施する。100組ほど作成して各市民センターに配布するという。 (内田完爾)

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