「甑島館」補助金返還訴訟が和解 薩摩川内市と運営会社 鹿児島地裁

西日本新聞 九州+ 上野 和重

 鹿児島県薩摩川内市が、上甑島のホテル「甑島館」の改修に支出した補助金1億円の使途が不明として、ホテル運営会社のアイ・ビー・キャピタル(福岡市)に返還を求めた訴訟で、市と同社は25日、鹿児島地裁の勧告を受けて和解した。市によると、市が使途不明金がないことを表明、返還請求権を放棄し、ホテルは大阪の会社に引き継がれるとの内容。

 市は2018年1月、雨漏りや配管の漏水工事などの補助金として、同社に前払いで1億円を交付。ところが、工事の実績報告書が所定の方式で行われず、「補助金が適正に改修に使われたか確認できない」として返還を求めた。しかし、同社が応じず、市は19年1月に提訴した。

 和解は地裁が11月12日に勧告。市は「調査で使途が確認できた。ホテル再開を重視したい」として受け入れる方針を決め、12月定例会に関連議案を提案。議会では「市にとって重要な施設で島民も再開を待っている」などの意見が大勢で23日、賛成多数で可決された。岩切秀雄市長は「甑島観光には魅力と可能性があり、市民、関係者と一丸となって盛り上げていきたい」とのコメントを出した。 (上野和重)

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