「支援継続が主人の願い」 中村医師の妻、ペシャワール会会報に手記

西日本新聞 社会面 阪口 彩子

 福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」は、アフガニスタンで銃撃され命を落とした現地代表の中村哲医師(73)への追悼の意を込め、会報の「号外」を発行した。中村さんの家族や、ともに活動した仲間が手記を寄せ、中村さんの意志を継いでいく思いを新たにしている。

 妻の尚子さん(66)は「今後も変わらず日本の支援が続き、現地の人々と共に活動が継続できることを願います。もちろん、主人もそれを一番に願っていると思います」とつづった。

 長女の秋子さん(39)も「私は父と離れて暮らしていても、寂しいとか、ほったらかしにされていると感じたことは一度もありませんでした。それは家族を大切に思う父の気持ちを感じていたからだと思います」と記した。多くのアフガン国民が中村さんの功績をたたえ、死を悼んだことにも触れ「父は現地代表だが、1人でなし得たことではありません」と現地スタッフや周囲の支援への感謝を伝えている。

 4万部発行し、会員向けに1万5500部を発送する。同会の福元満治広報担当理事は「家族の気持ちと今後の会の指針を示した。多くの方にサポートしていただきたい」と話した。福岡高の1年後輩だった福岡県新宮町の吉田芳一さん(72)も発送作業を手伝い「今回の号外はいつも以上に意味がある。中村さんの意志はみんなで継いでいく」と話した。問い合わせはファクス=092(731)2373。 (阪口彩子)

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