「計画飛んではかなわない」 IR誘致の長崎、元副大臣逮捕に衝撃

西日本新聞 社会面 野村 大輔 竹中 謙輔

 統合型リゾート施設(IR)を巡る収賄容疑で内閣府副大臣も務めた自民党の秋元司衆院議員(48)が東京地検特捜部に逮捕されたのを受け、IRを地域活性化の「切り札」と位置付け、10年以上前から誘致に取り組む長崎県の関係者からは「これで計画が吹っ飛んではかなわない」との声も聞かれた。

 同県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボス(HTB)への誘致を目指す県はHTB内に31ヘクタールの用地を確保。大型投資を公言する国内外の企業3社と事業構想を協議し、来春には実施方針を策定する段階にまできている。

 IRが九州にもたらす経済波及効果を年間2600億円以上と試算する県は、“身辺”に気を配りながら「真面目に取り組みを進めてきた」(県担当)。

 これまで情報交換した国内外の運営事業者約20社とは常に複数職員で面会し、詳細な報告書を残すなど、独自のガイドラインに沿って対応。県も市も、汚職事件に関与した中国企業との接触はないとしているが、県IR推進課は「疑念を持たれることがないよう再確認した」。

 だがその長崎でも、IR参入を目指す企業関係者と政治家の接触はゼロではない。IR誘致の成否は経済的な優位性で決まるとはいえ、県幹部は「(政治家は)邪推される行動は慎んでほしい」とくぎを刺す。

 元長崎総合科学大教授の鮫島和夫さん(72)は「IR誘致はカネの問題や癒着の温床になりかねない」と指摘し、誘致に改めて反対を訴えた。 (野村大輔、竹中謙輔)

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