不明になった兄が帰ったら

西日本新聞

 ☆3年前の12月15日昼、当時83歳で認知症の兄が田んぼに出掛けたまま、行方不明になりました。近くに住む私も一緒に捜しましたが、見つかりません。

 それが翌日未明、みぞれが降る中、突然帰宅したのです。本人の物ではない若者向けの帽子をかぶり、持って出たタオルは寒さよけにきちんと首に巻かれていました。誰かが防寒に手を貸して、家の前まで連れて来てくれたのだと思います。兄に聞いてもはっきりしませんでした。

 その後、上機嫌で食事を取り、風呂に入った兄ですが、冷えた体を急に温めて血圧が上がったのか、直後に他界。幸せな最期だったと思います。それにしても手助けしてくれた人は誰だったのか、気になりながら今年も命日が過ぎました。 (福岡市早良区、女性、75)

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