首里城火災「元気を再び」 佐賀の男性、琉球国王ゆかりの品寄贈

西日本新聞 社会面 穴井 友梨

 明治期に島尻郡長や那覇区長として沖縄の発展に尽くした佐賀市出身の第11代斎藤用之助のひ孫、第14代斎藤用之助さん(73)=同市=が、個人で所蔵する琉球国王ゆかりの盃(さかずき)や重箱を沖縄県立博物館(那覇市)に近く寄贈する。10月末の首里城(同市)の火災で琉球王国関連の収蔵品が数多く焼失しており、斎藤さんは「沖縄の人を元気づけたい」と話している。

 11代斎藤用之助は1879年に警察官として沖縄に赴任し、行政職に転換して交通網整備などに尽力。1903年の硫黄鳥島大噴火の際には、全島民を久米島に移住させた功績で知られる。25年に佐賀に帰郷した際に古文書や工芸品など約500点を持ち帰った。これまでにうち約470点が沖縄、佐賀両県の博物館などに寄贈された。

 新たに贈るのは、最後の琉球国王の尚泰王が1883年に開いた最後の園遊会を記念する盃、琉球漆器の重箱など3点。盃には尚家の家紋「左三つ巴」、日本政府を表す「五七桐花紋」があり、重箱には桜の花があしらわれている。

 この3点は斎藤家で代々保管されてきたという。斎藤さんは「手放す寂しさもあるが、沖縄の人々の支えになり、佐賀と沖縄の歴史的なつながりを知ってもらえたら」と話している。 (穴井友梨)

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