中村哲さんに県民栄誉賞 福岡県 来年1月贈呈 「大きな誇り」

西日本新聞 大坪 拓也

 福岡県は27日、福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の現地代表で、アフガニスタン東部で殺害された医師、中村哲さんに対し、県民栄誉賞を贈ると発表した。来年1月24日に県庁で贈呈式があり、同会の村上優会長が出席する。

 小川洋知事は記者会見で、「活動は世界各国で高く評価され、ご功績は県民にとって大きな誇りで希望と活力を与えるものだ」と贈呈理由を語った。県民栄誉賞は6人目で、故人に対して贈るのは初めて。

 贈呈式当日から2月7日まで、県庁ロビーで生前の中村さんの活動を伝える写真や映像、著書などを展示。同会の活動を支えるための募金も行う。

 中村さんは1946年、福岡市生まれ。福岡高、九州大医学部卒。84年5月に現地で医療活動を開始し、アフガン、パキスタン両国に病院や診療所を開設。アフガンで2000年に大干ばつが発生してからは、水源確保のため井戸の掘削や復旧、農業用水のかんがい事業にも取り組んだ。取水堰(ぜき)には、同県朝倉市を流れる筑後川の「山田堰」の治水技術を応用した。

 03年に「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞。18年にはアフガン政府から勲章を授与され、今年10月には名誉市民権を授与された。

 県民栄誉賞は過去に、五輪柔道の金メダリスト谷亮子さんや福岡ソフトバンク球団会長の王貞治さん、ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典さんらに贈られている。(大坪拓也)

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