【動画あり】JR九州、自動運転を初公開 香椎線で試験走行

西日本新聞 布谷 真基

 JR九州は28日、福岡市の香椎線(西戸崎―香椎)で、独自開発した自動列車運転装置の搭載車両を使った試験走行を初めて報道機関に公開した。列車の加減速をはじめ、停止の精度などの検証を重ね、将来的には運転士ではない係員が先頭に乗務する「ドライバーレス運行」の実現につなげたい考えだ。

 試験走行は27日の終電後に行われた。先頭に乗った運転士が運転台のボタンを押すと列車は滑らかに出発。手動運転なら加速時に動かす必要があるレバーに触れることなく設定速度で走り、駅ではホームで停止した。運転士は緊急時に押す停止ボタンに手を添えながら、前方に危険物がないか警戒するだけだった。

 自動運転は、車両上に搭載したコンピューターと線路上に設置している機器が情報を交信することで速度や位置をコントロールする仕組み。駅には定位置で停止するための装置を置いている。実用化できれば、他のJRや私鉄への応用もしやすくなるという。

 ローカル線が多いJR九州が自動運転化を急ぐ背景には、路線維持や今後見込まれる運転士不足があるが、実現には壁もある。国家資格を持つ運転士の乗務がないとなれば、乗り込む係員の役割、資格の位置づけや、現行省令の見直しなどを検討する必要がある。

 この日の試験走行では、各駅ホームで停止位置のずれはあったが許容範囲内に収まり、トラブルもなかった。JR九州取締役専務執行役員の古宮洋二鉄道事業本部長は「試験走行のデータを積み重ねて自動運転の精度を高めていきたい」と語った。 (布谷真基)

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