移住したい佐世保、高校生が発信 西高グループ、相次ぎ受賞

西日本新聞 長崎・佐世保版 平山 成美

 身近な地域課題を研究し、改善策に取り組む長崎県・佐世保西高生徒のグループ「Mine(マイン)佐世保」が、移住促進や住みやすいまちづくりの活動で全国規模の賞を相次いで受賞した。授業をきっかけに研究範囲を県外にも広げ、確かな成果を残している。

 メンバーは今里歩夢さん(16)、河辺るりさん(16)、井口唯翔さん(16)、小西花恋さん(17)、北村亜依香さん(17)の2年生5人。「ふるさと創生大作戦」と題した学習活動の同じチームの仲間で、1年の学習期間後も自主的に活動を続けている。

 最も力を入れたテーマは佐世保への移住。国土交通省や西九州させぼ移住サポートプラザの資料から、子育て世代の移住志向が強いことを把握。独自のアンケートで、自然環境の豊かさや医療、福祉、教育の充実が移住先を選ぶポイントになっていると分析した。

 そこで子育て世代をターゲットに、インターネットの会員制交流サイト(SNS)で佐世保の魅力を発信。移住サポートプラザ発行のガイドブックでも、1ページを提供してもらって佐世保情報をPRした。東京で開かれた移住相談会にも2人が参加し、移住を検討している人たちと対話した。

 「住みたい田舎」のモデルとして視察した鳥取市では、点字やスロープ、外国人にも分かりやすい表示などに接し、あらゆる障害をなくす必要性を実感。佐世保に帰ると、独自の運賃表作りに取り組んだ。

 特別支援学校の生徒からも助言をもらい、駅ごとの料金を小銭と紙幣の絵、数字を並べて表示した。「思っていたよりもさまざまな配慮が必要だと分かった」と副リーダーの河辺さん。完成した運賃表は松浦鉄道の協力で、左石駅と上相浦駅で活用されている。

 こうした活動は11月、プルデンシャル生命などが主催する中高生の「ボランティア・スピリット・アワード」でコミュニティ賞を受賞。和歌山県主催の「データ利活用コンペティション」では高校生の部で最高賞に選ばれた。賞金は視察費用などに充てた。

 移住した人に、佐世保を古里のように思ってもらえる街にしたい-。「私たちの佐世保」を意味するチーム名にはそんな願いを込めた。リーダーの今里さんは「これからも移住を考えている人たちに、長所や短所を含め、佐世保の全てを伝えていきたい」と話す。 (平山成美)

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