心病む人と医療を橋渡し 福岡・福智町の看護師が無料相談窓口開設

西日本新聞 筑豊版 大塚 壮

 福岡県福智町上野の障害者自立支援ホーム「心の家ほたるリゾート」に勤務する精神科認定看護師、矢野幸一さん(51)が、精神疾患がある患者と医療機関への橋渡しを担う無料の「こころの相談窓口」を続けている。患者や家族にとって受診に踏み切るハードルが高い精神科の医療機関や行政などにつながることで適切な支援を目指す。

 精神科認定看護師は、日本精神科看護協会が専門知識と技術を用いて質の高い精神科看護を目的に創設した制度。現在、全国で808人、県内では29人が認定されている。

 川崎町出身の矢野さんは、看護師資格を取得後、奈良県の信貴山病院(当時)や、飯塚病院、一本松すずかけ病院などで計30年間、精神科の看護師として勤務。2014年に認定看護師になった。

 厚生労働省の統計では、国内の精神障害者は約392万人とされる。矢野さんは、長い現場での経験から、「多くの患者が医療機関の受診や行政への相談ができない状態にいる」と感じる。5月から電話での相談を受け付けはじめたところ、11月末までに計96件の相談があった。

 「精神疾患について専門的なアドバイスがほしい」「家族を受診につなげることができない」「どこに相談すればよいか分からない」-などの相談がある。

 相談時間は1回30分程度、毎週月曜から金曜の午前8時半から午後5時半まで「心の家」で。県内であれば出張相談も受け付ける。症状や内容に応じて必要な支援窓口につなげる。 (大塚壮)

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