「約束の舞台」で福岡対決 健闘たたえ合う両校 全国高校バスケ決勝

 バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)で29日に行われた史上初の福岡県勢による決勝は「バスケ王国」を証明するのにふさわしい熱戦となった。全国屈指の実力を持つ両校は県内でも接戦を繰り広げてきた。それだけに「約束の舞台」で実現した大一番に、連覇を達成した福岡第一(福岡市)、準優勝に終わった福岡大大濠(同)の選手たちは試合後に抱き合い、お互いの健闘をたたえ合った。

 明暗は分かれても全力を出し尽くしたことに変わりない。笑顔の福岡第一の河村勇輝主将(3年)が号泣する福岡大大濠の横地聖真選手(同)の体にそっと手を回す。両エースを中心に激闘を繰り広げた選手が仲良く記念写真に納まった。主力選手たちは大会期間中も「決勝でやろう」と約束を交わしていた。福岡第一の井手口孝監督(56)は「互いをリスペクトする美しい姿を(全国に)伝えたかった」と目を細めた。

 就任25年目の井手口監督にとってウインターカップを含めて全国制覇の経験がある福岡大大濠は仰ぎ見る存在。昨年3月に亡くなった田中国明総監督が育て上げた伝統校に追い付け、追い越せとばかりに「堅守と速さ」に磨きをかけた。一昨年は同カップの準決勝で両校が激突し、福岡大大濠が勝利。「大濠は特別なチーム。今回負けたら(監督を)辞めるつもりだった」と2年前の雪辱を果たした井手口監督は明かした。

 福岡大大濠を率いる片峯聡太監督(31)にとっても必勝の思いを胸に臨む宿敵には変わりない。福岡から同カップに1校しか出場できなかった昨年は、優勝した福岡第一の井手口監督が決勝後に「(県予選で倒した)大濠との試合が事実上の決勝戦だった」と口にした。「ありがたい言葉ですが、私自身のモチベーションを変えるには『自分は2位と言われたんだ』とあえて受け止めさせていただいた」と、片峯監督は一層の情熱を燃やした。

 競技が盛んな福岡は中学も強く、西福岡中(福岡市)は全国中学校大会の優勝経験がある。この日、教え子が両校で出場した鶴我隆博監督(59)は「福岡の中学生にとって第一さんも大濠さんも憧れ。競いながらレベルアップしていく2校が身近にいるのは本当にありがたい」と感謝していた。 (西口憲一)

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