【ひと】バスケ全国高校選手権で連覇した 福岡第一高主将 河村勇輝さん

西日本新聞 総合面 伊藤 瀬里加

 2年連続で大会の男子ベスト5に選ばれた18歳の原点は、山口県柳井市の自宅の庭にある。中学でバスケットボールを指導する父が作ってくれたリングで小学1年からシュート練習を重ね、高校でも厳しい全体練習の前後に欠かさない。この努力が高校最後の大舞台でも実った。

 永遠のライバル福岡大大濠との決勝で10得点11アシストを記録したエースは「ほっとしている。この緊張感から早く抜け出したかった」と笑う。小学2年から本格的に競技を始め、現在のポジションは司令塔のポイントガード。スピードあふれるドリブルと抜群の攻撃センスが武器だ。

 身長172センチはバスケットボール選手としては小柄。柳井中では全国中学校大会で16強に入ったものの、「将来、バスケットをこの身長と能力でやることは厳しいと思った」と明かす。進学先は地元を考えていたが、高い評判を聞きつけた井手口孝監督に誘われて福岡第一に進んだ。

 今年は全国総体との高校2冠を達成した全国屈指の強豪が追求する「速いバスケ」で、司令塔としての能力は磨かれていった。年代別の日本代表でも活躍し、今夏は大学生が中心のU-20(20歳以下)日本代表の強化合宿に参加するなど、次世代の中心選手として期待されている。

 来春の卒業後は東海大に進学予定。将来はプロでのプレーだけでなく、2024年パリ、28年ロサンゼルスの両五輪への出場も見据える。「日本代表のポイントガードになって、世界と戦える選手になりたい」。家族は両親と姉2人。親元を離れて寮暮らしの18歳。 (伊藤瀬里加、撮影・冨永豊)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ